タダシップは副作用ある?症状や頻度

タダシップは副作用ある?症状や頻度

タダシップの副作用は頭痛やほてり!原因は血管を広げる作用にある

タダシップの主な副作用は、軽度の頭痛や顔の潮紅、ほてりです。これらの症状は、治験対象の約1割を占めています。鼻詰まりや目の充血、消化不良や胸やけ、胃の不快感、吐き気、下痢といった胃腸障害も、副作用として添付文書に記載されています。

上述の症状と比較すると頻度は低いですが、視覚異常やめまい、眠気も報告されています。また、視野が狭くなったり、緑と青の区別がつかなくなったりすることもあります。このような視覚障害は、タダシップの代表的な副作用と同様、一過性のものとされています。

これらの症状は、血管を広げる作用に伴って生じます。症状は軽度の場合が多く、時間の経過とともに軽くなり、自然に落ち着きます。頭痛や胃腸障害、鼻づまりが気になる場合は、市販薬を併用するとよいでしょう。

タダシップを服用してからしばらくの間は、視覚障害の副作用が生じる可能性がありますので、車の運転は避けたほうがよいでしょう。

お酒を飲みすぎると神経の伝達が鈍くなり、タダシップの効果が期待できなくなるので注意が必要です。

まれに起こる重い症状に注意!蕁麻疹や顔の腫れが出たら病院で処置を受ける

タダシップは、まれに起こる重い副作用に注意が必要です。

シアリスの臨床試験では、ごくまれに、勃起した状態が4時間以上にわたって持続する「持続勃起症」の報告があります。このような症状が出た場合は速やかに病院を受診し、適切な処置を受けましょう。治療しないで放置するとペニスが損傷したり、勃起機能を失ったりする恐れがあるので、注意が必要です。

高血圧の方で上が170以上、下が100以上の人がタダシップを使うと、血流が促進されることで重大な副作用が生じる可能性があります。服用の際にはかかりつけの医師に相談することが重要です。

また、タダシップの成分に過敏症がある人や、アレルギー体質の方は、発疹や蕁麻疹、顔の腫れが出る場合もあります。万が一このような症状が出た場合、病院で適切な処置を受ける必要があります。

タダシップを服用して重大な副作用の症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師に相談して治療を受けましょう。まれに生じる重大な副作用は、時間の経過とともに回復する頭痛や胃腸障害とは異なり、適切な処置や治療が必要です。

高齢者や一部の抗生物質を飲んでいる人は副作用が強くなったり血圧が低下するかも

高齢者や一部の抗生物質を服用している人がタダシップを飲むと、強い副作用が出る恐れがあるので注意が必要です。

具体的には、CYP3A4を阻害する抗生物質を服用している人は、タダシップを服用する前に医師や薬剤師に相談しましょう。

65歳以上の高齢者や、心臓病、高血圧症、排尿障害などの治療としてα遮断剤を使用している人も注意が必要です。

腎障害や肝機能が低下している人も、副作用が強く出てしまう可能性があります。服用する際には、かかりつけの医師に相談しましょう。

特に65歳以上の高齢者は、若い男性と比較してタダシップの有効成分の代謝機能が衰えています。ピルカッターなどで錠剤を半分にするなど、慎重に服用することが大切です。

前立腺肥大症の治療薬や、肺動脈性肺高血圧症の治療薬など、血管を拡張する薬とタダシップの併用も要注意です。血管が必要以上に拡張され、重い副作用が出る可能性があります。

重度の肝障害の人や、脳梗塞、脳出血の既往歴がある人は、タダシップの使用を控える必要があります。